捜索願を出すための費用がいくらなのか、捜索にかかる費用がいくらなのか、ご存じでない人もいらっしゃると思います。
今回の記事では、捜索願を出したときの費用・捜索にかかる費用や、捜索願を出したときの警察の対応、そして、たとえ費用がかかっても人探しを探偵に依頼するべき理由について詳しく解説します。
目次
捜索願の届出だけなら費用はかからない
結論からお伝えしますと、警察に捜索願を出す際にかかる費用は0円です。捜索願の用紙に必要項目を記入し、あなたの身分証や印鑑を見せれば簡単に出すことができます。
ただし、費用が無料というのは、あなたが負担する費用が0円というだけなので、実際には捜索に費用がかかります。次の章で詳しく捜索にかかる費用をご紹介します。
ケース別|実際の捜索にかかる費用
捜索願を出した人は費用はかかりませんが、当然、警察官が何人も出動して捜索にあたるので、人件費や機材費などの費用がかかります。これらの費用は税金からまかなわれています。
捜索する場所によってかかる費用が変わってきますし、場合によっては依頼者が支払うケースもあるので、それぞれどのくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
町の中での捜索にかかる費用
行方不明者が行きそうな場所を警察官が聞き込みを行いながら探して回ります。1人の警察官を動かすのに、1日数十万円の人件費がかかると言われています。
山の中での捜索にかかる費用
「山で遭難すると捜索にお金がかかる!」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。公的機関のみによる捜索であれば、その費用は税金から支払われるので、依頼者に支払い義務はありません。
しかし、山を捜索するにはできるだけ多くの人手があった方が発確率も上がりますので、地元の消防団員に依頼するケースもよくあります。その場合、1人あたり日当として数千円~3万円程度の費用が発生します。
また、山の中なので、ただ発見するだけでなく、救出をしなければならない場合もあります。そのために特殊な機材のレンタルなどを民間の業者に依頼する場合は、やはり依頼者が支払わなければいけません。その費用はおよそ1人あたり1日3万円と言われています。
海での捜索にかかる費用
海での捜索は、主に、海上保安庁や海上自衛隊が担当します。こちらの費用も税金によってまかなわれますので、捜索願を出した人に請求されることはありません。
ただし、地元の漁師さんやダイバーなどに捜索の協力をお願いした場合は費用が発生します。この場合は事前に費用を提示されるので、それをみて依頼するかどうかを判断します。
上空(ヘリコプター)での捜索にかかる費用
警察や自衛隊などのヘリコプターを使った場合、こちらも公的機関なので、費用は税金でまかなわれ、依頼者が支払う必要はありません。
ただし、民間のヘリコプターにも捜索を依頼する場合は捜索願を出している依頼者が費用を支払うことになります。費用は1時間50万円前後なので、かなり高額になるでしょう。
捜索願の届け出後に警察が捜索してくれるケース・捜索してくれないケース
「捜索願を出したから、警察が探してくれる!もう安心!」そんな風に安心してしまう方もいるかもしれませんが、警察は捜索願を出されても積極的に探してくれないことがほとんどです。
どのような場合に探してもらえて、どのような場合だと探してもらえないのか、ご説明します。
捜索してくれるケース
特異行方不明者(とくいゆくえふめいしゃ)と警察が判断した場合は探してくれます。
特異行方不明者とは、殺人などの事件に巻き込まれている可能性があったり、犯罪被害に遭う可能性があったり、本人が危険物を持っていたりするような、緊急の捜索を要する行方不明者のことです。
警察が積極的な捜索を開始すること自体はありがたいかもしれませんが、逆に緊急性が高く、危険が迫っているということなので、素直に喜べないですね。
捜索してくれないケース
警察から特異行方不明者と判断されず、一般家出人(いっぱんいえでにん)と判断された場合は積極的には探してもらえません。一般家出人とは緊急の捜索を要さない行方不明者のことで、ほとんどのケースが一般家出人と判断されます。
なぜなら、この日本で行方不明になる人は、年間でなんと約8万人もいるのです!警察も探したくても人手が足りず、すべての行方不明者を捜索することができないのです。そのため、緊急度で優先順位をつけて捜索にあたるというわけです。
捜索願を出しても警察が動いてくれないときは…
捜索願を出したのに、警察が動いてくれない場合、どうすればいいのでしょうか。ただ待っているだけでは何の解決にもなりませんし、警察をあてにしていても捜索はされませんので、次の方法で捜索しましょう。
探偵に人探しを依頼する
まずは、人探しのプロである探偵に依頼するという方法があります。捜索願を出しても捜索してくれる可能性が低い警察と違って、探偵は依頼さえすればしっかりと捜索をしてくれます。
探偵に依頼する方法が人探しにおいて最も効率的で発見率が高い方法と言えるでしょう。
もし、「今回の家出はいつもと違う」「あの人は家出なんてする人じゃない」と感じるのであれば、できるだけ早く探偵に相談することをおすすめします。
自力で探す
自力でも探してみることが大切です。本人が行きそうな場所を思いついたり、残した手掛かりを見つけられたりするのは親しい人だけだからです。
そして、自力で探してみた結果わかったことや見つけたことを探偵に共有することによって、探偵も捜索がしやすくなり、スピーディーに発見することができます。
- 行きそうな場所を探してみる
- 部屋の中に手がかりが無いか探してみる
- PCの中を探ってみる
など、まずはできそうなことから実践してみましょう。
探偵に人探しを依頼したときの費用
警察と違い、探偵はあくまでも民間の調査業者なので、依頼をすれば必ず費用が発生します。では、探偵に人探しを依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは費用相場と、安く抑えるコツについてお伝えします。
費用相場
人探しの費用は、50万~70万くらいかかるケースが多いようですが、状況によって費用にも差が出てきます。
人探し費用を左右する要素
- 行方不明者の情報が少ないor多い
- いなくなってからかなり時間が経っているorすぐに捜索している
- 行方不明者が認知症やうつ病を患っているor自分の意志で姿を消している
探偵の費用体系としては、時間料金型、パック料金型、成功報酬型の3つが主流です。すぐに見つかりそうな場合や、捜索に時間がかかりそうな場合など、状況に合わせてお得なプランを選ぶといいでしょう。
費用を安く抑えるためのコツ
「大切な人を探すのにお金の心配なんてしてられない…」と思う反面、やはり費用はできるだけ抑えたいと思うのが本音だと思います。そのためには、以下を徹底しましょう。
- いなくなってからできるだけ早く捜索を開始する
- 行方不明者の正確な情報をできるだけ多く探偵に伝える
- 無料相談で見積もりを出してもらう
多くの探偵事務所では、無料相談窓口を設けているので、複数の探偵に見積もりを出してもらい、費用や探偵との相性も含めて比較検討してみるといいでしょう。
また、いなくなってからできるだけ早く捜索を開始することで発見率が上がるだけでなく、発見するまでの期間も短くなりやすいので、結果的に費用を安く抑えることに繋がります。
費用を自己負担してでも探偵に依頼すべき理由
何度もお伝えしますが、警察が一般家出人を積極的に探してくれることはまずありません。一方で、探偵であれば、依頼をすればきっちりと捜索をしてくれます。行方不明になっている状態において、「探す」か「探さないか」は雲泥の差なのです。
探偵には人探しのスキルも知識も機材もそろっていますので、素人の私たちが必死で探すよりも格段に高い確率で行方不明者を発見してくれます。
大切な人にもしものことが起こる前に、まずは一刻も早く探偵に相談をしてみるのがいいでしょう。
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まとめ
この記事では捜索願を出すときの費用や、実際の捜索にかかる費用についてご紹介しました。
国が関わる公的機関が捜索をしてくれる場合、あなたが支払う費用は0円ですが、民間の業者が捜索をする場合は費用がかかります。そして、大掛かりで長期にわたる捜索ほど費用は高額になるでしょう。
また、捜索願を出しても警察がなかなか動いてくれないという事実についてもお伝えしました。
あなたの大切な人を助け出せるのはあなただけです。どうか、できるだけ早い段階で探偵に捜索の相談をしてください。